電子黒板アプリを無料で使う方法|スマホで撮るだけ、撮った写真への後付けもできる
公開:2026年10月20日(更新:2026年11月3日) / 株式会社ユアシス(GenbaLog 開発元)
先に結論
民間工事の記録・お客様への報告・社内共有が目的なら、電子黒板つきの工事写真はスマホ1台と無料のアプリで作れます。 無料でできることは次の3つです。
- 撮るだけで黒板が入る(工事名・工種・場所・日時を自動で焼き込み)
- 撮ってある写真に、あとから黒板を付けられる(後付け)
- インストール不要。スマホのブラウザから、その日のうちに使える
ただし「無料」には枚数制限・写真の散らばり・公共工事の認定という3つの落とし穴があるので、そこだけ先に確認してください。
電子黒板とは何か
工事写真に写し込む黒板(小黒板)を、紙やチョークではなく、アプリが写真の上に描き込むものです。 工事名・工種・場所・施工者・撮影日時といった「あとから見たときに必要な情報」が、写真そのものに入ります。
紙の黒板との一番の違いは、黒板を持つ人が要らないことです。一人で現場に入っている職人さんや、 少人数の工務店ほど、この差が効きます。「黒板を書いて、持ってもらって、撮る」が「撮るだけ」になります。
「無料」の落とし穴 3つ
電子黒板アプリは多くの会社が出していて、無料で始められるものも少なくありません。 ただ、実際に使い始めてから困りやすい点が3つあります。
1. 枚数や期間の制限
「無料は月○枚まで」「○日間だけ無料」という形が多く、現場が動き出すとすぐ上限に当たります。 無料で試すときは、上限が「枚数」なのか「人数」なのかを先に見ておくと、あとで困りません。
2. 写真が別のアプリに散らばる
黒板専用のアプリで撮ると、写真はそのアプリの中に残ります。日報は別のアプリ、連絡は LINE、となると、 「あの現場の写真はどこだっけ」が毎回起きます。黒板つき写真がそのまま日報や報告書になる仕組みのほうが、小さな会社には向いています。 写真を LINE に流していると起きる問題は、こちらの記事で詳しく書いています。
3. 公共工事には「認定アプリ」が必要
ここは正直に書きます。国や自治体に提出する公共工事の写真で電子小黒板を使う場合、 写真が改ざんされていないことを確認できる機能(改ざん検知)を持った、検定を受けたアプリが求められます。 無料をうたうアプリの多くはこの検定を受けていませんし、GenbaLog の電子黒板もこの検定は受けていません。
つまり、公共工事の「提出用」写真には使えません。一方で、民間のリフォーム・新築・修繕で、 お客様への報告や社内の記録、元請けへの進捗共有に使う分には、認定は不要です。 自分の会社の仕事がどちらなのかで、選ぶアプリが変わります。
公共工事と民間工事で、何が違うか
| 用途 | 必要なもの | 無料アプリで足りるか |
|---|---|---|
| 公共工事の提出写真 | 改ざん検知つきの認定アプリ | 足りないことが多い |
| 民間工事のお客様報告 | 黒板の内容が読めればよい | 足りる |
| 社内の記録・引き継ぎ | 日付と場所が分かればよい | 足りる |
| 元請けへの進捗共有 | 元請けの指定があればそれに従う | 指定がなければ足りる |
スマホだけで黒板つき工事写真を撮る手順
ここでは、弊社が開発している GenbaLog(ゲンバログ)での手順を例にします。 アプリのインストールは不要で、スマホのブラウザから使えます。
- 案件を作る(最初の1回だけ)。案件名が、そのまま黒板の「工事名」になります。
- 日報の作成画面で「写真を撮る・選ぶ」を押して、その場で撮るか、撮っておいた写真を選びます。
- 「電子黒板を写真に焼き込む」にチェックを入れます。工種と場所は任意です(例:基礎配筋/1F南東角)。 施工者は自分の名前、撮影日時は自動で入ります。
- 「提出する」を押すと、写真の左下に黒板が入った状態で保存され、その写真つきの日報が完成します。 日報は PDF にも出せます。
黒板の大きさは写真のサイズに合わせて自動で決まるので、横向きでも縦向きでも読める大きさになります。
工種や場所に何をどう書けばよいかは、工事黒板(電子黒板)の書き方と記入例に工種別の例をまとめています。
撮ってある写真に、あとから黒板を付ける(後付け)
「現場で撮るときは黒板のことを忘れていた」「職人さんから LINE で写真だけ送られてきた」という場面は多いです。 この場合も、撮り直す必要はありません。
- 日報の作成画面で「写真を撮る・選ぶ」を押し、スマホに保存してある写真(LINE で受け取った写真も、保存しておけば同じ)を選びます。
- 「電子黒板を写真に焼き込む」にチェックを入れ、工種と場所を入れます。
- 提出すると、選んだ写真の左下に黒板が入ります。撮影日時は日報の日付が入るので、 前日の写真をまとめて入れるときは、日報の日付をその日に合わせてください。
後付けは手軽ですが、その分「いつ撮ったか」はアプリが保証できません。 お客様への報告や社内の記録には十分ですが、 撮影日時の証明が求められる提出写真には使えないことは覚えておいてください(上の「公共工事」の話と同じ理由です)。
iPhone の写真(HEIC)についての注意
iPhone で撮った写真は、初期設定だと「HEIC」という形式で保存されます。 この形式は Windows のパソコンや一部のアプリで開けないことがあり、「送ったのに見られないと言われた」の原因になりがちです。
電子黒板アプリを選ぶときは、HEIC をそのまま受け付けて JPEG に変換してくれるかも見ておくと安心です。 GenbaLog は HEIC を選ぶと自動で JPEG に変換してから黒板を焼き込むので、iPhone 側の設定を変える必要はありません。
よくある質問
Q. 黒板を焼き込んだ写真は、あとから黒板なしに戻せますか?
A. 戻せません。焼き込みは写真そのものに黒板を描き込む処理のためです。黒板なしの写真も残したい場合は、チェックを外して通常の写真として保存するか、同じ写真を2回登録してください。
Q. パソコンからも電子黒板つきの写真を作れますか?
A. できます。GenbaLog はブラウザで動くので、パソコンでも同じ画面から写真を登録でき、黒板の焼き込みもスマホと同じように行われます。
Q. 無料プランで電子黒板は使えますか?
A. 使えます。電子黒板はフリープラン(ユーザー3名・案件2件まで)を含む全プランで追加料金なしです。
まとめ
- 民間工事の記録・報告なら、電子黒板はスマホと無料アプリで十分
- 「無料」の上限が枚数か人数か、写真がどこに残るかを先に確認する
- 公共工事の提出写真は、改ざん検知つきの認定アプリが必要(GenbaLog は対象外)
- iPhone なら HEIC を自動で変換してくれるかも見ておく
